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エチオピア サワナ農園

開業前、東京にある堀口珈琲(当時は珈琲工房ホリグチ)に通い勉強をしていた頃、
とりわけ際立った香味を有するミスティバレーというコーヒーに出会いました。
当時では非常に珍しいエチオピアのG1ナチュラルと言われるものです。

素晴らしく華やかで印象的な香りのコーヒーで、
お湯を一回注ぐだけで店内中に香りが広がるほどの強い個性を持ってました。
まだ色々と迷いがあった時ですが、
このコーヒーが堀口グループ(LCF)に入る決心をさせてくれたように思います。

開業後も半年ほど扱うことができたのですが、
その後エチオピアのオークション方式の変更に伴い手に入らなくなりました。非常に残念です。
お客さんの中には、このミスティバレーを記憶されてる方もいてはるのでは…と思います。

サワナ農園は、そのミスティバレーを作り上げたバガーシュ氏が手掛けた新しい農園で、
イルガチェフェ地域より少し離れたグジ地域にあります。
華やかな花のような香りと口に広がる果実感は、ミスティバレーを思い起こさせてくれます。

果肉を付けたまま乾燥するナチュラル精製は、とかく欠点豆が混入しやすく、
味に濁りを感じることがあります。
しかしこの農園のナチュラルは、精製時の選別を徹底することで、クリーンで上品な香味を実現しています。

一昨年は香りが弱く、昨年は品質が安定しなかったので入荷しませんでした。
ところが3年目の今年は素晴らしい出来に仕上がってます。
今後もさらに美味しいコーヒーを作ってくれそうな農園のひとつです。楽しみですね。

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写真は天日乾燥中の選別。

店長